十朋亭維新館開催中企画展「『城下町』山口 」の展示資料5回目

【鴻城九図の世界 その伍 今八幡】

今八幡宮は、大内氏の山口入り以前から現在地にあって宇治皇子を祀っていたと伝えられ、文明3年(1471)には、大内政弘が朝倉八幡宮を遷座して合祀しました。天文3年(1534)、大内義隆は、筑前国芦屋(福岡県)の鋳物師・大江宣秀に作らせた鰐口を奉納しています (国指定重要文化財、山口市歴史民俗資料館寄託、同館展示室に展示中)。江戸時代も毛利家の保護のもと、地域の人々の崇敬を集め、萬代家も氏子となっています。幕末には、久坂玄瑞や堀真五郎等の有志がはかって神官宅で神典取調所を結成し、のちに神威隊を経て八幡隊(総管は堀真五郎)となりました。〔参考文献:堀真五郎『伝家録(復刻版)』(マツノ書店、1999)〕

「鴻城 今八幡ノ図」(山口市歴史民俗資料館蔵)

現在の今八幡宮

 

 

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