【ぬり絵公開⑨~⑫】オリジナル紙芝居 「十朋亭とふたりの志士」

一挙更新!

令和4年3月6日に初上演された十朋亭維新館オリジナル紙芝居

「十朋亭とふたりの志士」。

未公開だった紙芝居の原画を「ぬり絵」として公開いたします。

(全12枚)

ご自宅のプリンター等で出力し、ぬり絵をお楽しみください。

[画像の保存方法]

  1. 画像にカーソルを合わせて右クリック
  2. 「名前を付けて画像を保存」を選択
  3. 保存した画像データを開き、印刷メニューからプリント

9.「殿ーーー!」

イギリスへ密航留学し、最先端の技術、国のあり方などを目の当たりにした伊藤博文・井上馨。その最中に故郷・長州が四カ国連合艦隊から報復されるという知らせを受け、急遽帰国します。防府市富海の港に着き、洋装から和装に着替えた後、山口へ戻り十朋亭で一息ついた2人。程なくすぐ近くの山口政事堂へ駆けつけ、毛利敬親に英国の技術力の高さを伝え、「勝てるわけがない」と訴えます。

※画面上の「殿」の字が誤っておりますが、このまま掲載します。あしからずご了承ください

10.「大杓子進呈」

明治27年、日清戦争の大本営は広島県にありました。

萬代家6代目当主・利七は兵士慰問の折、伊藤博文から約1mの大杓子(おおしゃくし)を贈られました。「めしをとる」事から「敵を“召し捕る”」に通ずるしゃもじは、今も広島県発祥の縁起物とされています。平面部には、戦勝祈願の漢詩がしたためられ、「萬代傳家子孫永寶」、子孫代々まで残し伝えるべき宝として大切にされました。

11.「ワシも書いたぞ!」

明治29年、井上馨は帰郷のついでに自身の還暦祝いを山口市にあった料亭「菜香亭」で催しました。その際に萬代家も訪ね、恐らくこの時に盟友・伊藤博文が贈った「大杓子」と漢詩を目にしたのでしょう、「ワシも書きたい」と大杓子の余白に伊藤の記したものに呼応する内容の漢詩を書き加えました。

親しい間柄でなければ「何てことするんだ!」と怒るような話ですが、当然のように並ぶ漢詩は彼らの言葉にする必要のない信頼関係を物語るようです。

12.「2人の元勲」

若くして命を散らした長州藩士が少なくない中で、68歳(伊藤)、79歳(井上)と長い人生をかけて幕末~明治の日本の政治に関わった2人。その生涯の数々の場面で、萬代家は彼らのサポートをしました。市井の人も、激動の日本を確かに支えていたのです。

 

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